LPIC304認定書
この記事でわかること
  • LPICとは何か
  • LPIC取得のメリット
  • 合格後の私が勧める最高効率の勉強方法/おすすめの参考書

本記事は、LPIC3(304試験)にわずか3日という短期間で資格取得した合格体験記であり、勉強方法も再現性のあると考えております。LPIC3(304試験)を取得したい方は参考にしていただけると幸いです。

短期間での合格は、勉強の効率という意味でも参考になると思います。

LPICとは

LPICとは、サーバのOSとしてよく使われているLinuxの知識・技術力を認定する資格です。

LPICにはレベル1、レベル2、レベル3があります。

レベル3については、300試験(混在環境)・303試験(セキュリティ)・304試験(仮想化&高可用性)※304試験は2022年7月20日に廃止予定の3種類があります。
本記事では、この中で一番簡単であろう304試験(仮想化&高可用性)について記載いたします。

LPICレベル3の受験料や合格点等の情報は以下です。(2022年1月現在)
詳細はLPIのHPをご確認ください。

LPIC3(304試験)の情報
  • 問題数・・・60問
  • 問題形式・・多肢選択問題・穴埋め問題
  • 試験時間・・90分
  • 受験料・・・15000円(税抜き)
  • 合格点・・・800点満点中の500点(推定約65%)
  • 合格率・・・非公開

難易度については、LPIC2を取得している人を前提とすると、実務未経験でも1週間あれば取得できるレベルだと思います。
問題集の問題がそのまま出るレベルなので、簡単な暗記をすれば合格できる暗記ゲーです。

LPICの試験内容

LPICの各レベルについて、大まかな内容を以下に記載します。
私の実務経験を踏まえた主観が入っているため、詳細な試験範囲についてはLPIのHPをご参照ください。

LPICの試験内容
  • レベル1・・・Linuxシステムの概要・簡単なコマンド【実務で使うものも多い】
  • レベル2・・・Linuxシステムの詳細・DNS/Web/ファイル共有/メールなどのサーバに使われるOSSの詳細な設定【実務でとても役に立つ】
  • レベル3・・・セキュリティ/認証・仮想化/高可用性・混在環境/ファイル管理など、それぞれの専門分野に特化した知識 (304試験である仮想化/高可用性は改定されてなくなるため、内容が古くて実務ではあまり役に立たなそう。)

Linuxの認定として、LPICとLinuCがあり出題内容は異なりますが、どちらも出題範囲は同じです。

特にどちらがすごいというのはありませんが、認知度を考えるとLPICを取得する方が有用だと思います。

LPICを取得するメリット

LPIC取得のメリット
  • Linux関連の実務において、活用できる知識が得られる。
  • 有名度が高く、転職に有利である。【LPIC2まで取得する前提】

転職時に有効活用できる資格や資格が役に立つ分野があると思いますが、インフラエンジニア/クラウドエンジニアでは、資格が有用でありLPICの取得は有効です。

理由として、インフラエンジニア/クラウドエンジニアはポートフォリオ(成果物)を準備することが難しく、準備している人も少ないため、スキルの有無を判断するために、資格は大きな判断材料になるためです。

逆に、Webエンジニアやアプリ開発等への転職時には、ポートフォリオがあることが当たり前のため、資格はあまり意味がないと思います。

合格後に思う最高効率の勉強方法・おすすめの参考書

まず基本的にどの資格でも同様の勉強法ですが、おおよその勉強の流れは以下が良いと思います。

  1. 参考書(動画教材でも良い)で試験範囲をざっくりと理解する。
  2. 問題集を1周する。
  3. 参考書を確認しつつ、問題集を何周も繰り返す。

LPICではコマンドに関する問題があるため、Linuxの環境を準備して実機で触りながら学ぶと知識が深まります。
ただし、資格取得だけが目的であれば、実技の試験はなく実機を触ることは不要なため、あくまで資格取得を目標とした勉強法を記載します。

個人的には、とりあえず資格取得をして知識を得てから、実機を触るのも良いのかなと思います。

合格後に思う最高効率の勉強方法

  1. 徹底攻略LPIC Level3 304教科書+問題集[Version 2.0]対応 徹底攻略シリーズ」を読み、問題を解く。
  2. 問題集で90%理解出来ていれば試験を受ける。

おすすめの参考書

徹底攻略LPIC Level3 304教科書+問題集 徹底攻略シリーズ(通称黒本)

徹底攻略LPIC Level3 304教科書+問題集[Version 2.0]対応 徹底攻略シリーズ(通称黒本)」が絶対的におすすめです。

というか、上記参考書の問題と試験問題が結構一致していたので、黒本記載の問題を丸暗記するだけでも合格できると思います。

参考書での勉強時のアドバイス

参考書を用いて勉強する際に、ノートにまとめる等をする方もいると思いますが、非効率なためおすすめしません。

少し書いて覚えたり、試験前の振り返りように間違えた箇所をまとめるなどの簡易なものなら良いと思いますが、1度書いて確実に覚えれるものでもないと思いますし、何度も読む方が効率的にインプット出来るかと思います。

ノートにきれいにまとめると勉強した感が出たり、理解できた気になりますが、結局頭に入っておらずきれいにまとめた時間が無駄になることが多いです。

※これは賛否両論あるため、あくまで私の意見です。

必要な勉強時間

勉強時間は受験勉強やどの資格においても気にする方が多いのですが、特に何時間とかはないです。
人によって元々の知識・得意な分野・暗記の得意不得意などがあるため、明確な時間はわかりようがないです。

強いて言うならば、上記記載した勉強法で問題集の内容を90%以上理解するまでの時間です。

勉強において、時間よりもゴールを意識した方が勉強効率も高くて良いと思います。

まとめ

LPICについて
  • Linuxの知識・技術力を認定する資格である。
  • Linuxに関する業務で役に立つ。
  • インフラエンジニア/クラウドエンジニアにおいては、転職時に有利である。
合格後に思う最高効率の勉強方法

今回はLPIC3(304試験)について記載しましたが、いかがだったでしょうか?
記事に対する感想や記事のリクエストについては、お問い合わせからいただけると幸いです。