【5日で合格】AWS PASの効率的な勉強方法とおすすめの参考書

【5日で合格】AWS PASの効率的な勉強方法とおすすめの参考書

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この記事でわかること
  • AWS認定とは何か
  • AWS PASを取得するメリット
  • 合格後の私が勧める最高効率の勉強方法/おすすめの参考書

本記事は、AWS PAS(SAP on AWS – Specialty)に5日という短期間で資格取得した合格体験記であり、勉強方法も再現性があると考えております。AWS PASを取得したい方は参考にしていただけると幸いです。

短期間での合格は、勉強の効率という意味でも参考になると思います。

PAS勉強時の私の知識

  • 業務でAWSは触っているものの、SAPを使ったことはない。
  • AWSのプロフェッショナル資格(SAP/DOP)レベルの知識はある。
  • AWS PAS以外の認定資格は合格済み
  • SAPの知識は皆無

AWS認定とは何か

AWS認定とは、AmazonのクラウドサービスであるAWSの知識・技術力を認定する資格です。

AWS認定は12種類あります。(2023年7月現在)
⇒2025年8月時点で、種類は変わっているものの同じ12種類です。

AWS認定 公式ページに12種類のAWS認定資格の一覧が掲載されています。

PAS(SAP on AWS – Specialty)は、SAP社が提供しているERP製品をAWS上に構築・移行・運用するスキルが問われる資格です。
本記事では、このPASについて記載していきます。

AWS PASの試験情報
  • 問題数:65問
  • 問題形式:単一選択/複数選択
  • 試験時間:180分
  • 受験料:30000円(税別)
  • 合格点:1000点満点中の750点(最低点は100点)
  • 合格率:非公開

難易度については、実務未経験でも1,2か月、アソシエイト資格を持っている方であれば2週間~1か月あれば取得できるレベルだと思います。

AWSとERP製品であるSAPの両方の経験がある人が少ないことと、参考書や問題集があまりないことが理由で難易度は高めだと思います。

AWS全資格取得を目指す人以外、あまりとらない資格だと思います。

AWS認定(スペシャリティ資格)の試験内容

AWS認定のスペシャリティ資格について、大まかな内容を以下に記載します。

PASの詳細な試験範囲については、AWS PASのページをご参照ください。

AWS認定のスペシャリティ資格の試験概要
  • DBS:データベースの専門知識が求められる。サービスの数が少なく範囲が狭いがその分深く問われる。難易度は低め。
  • SCS:セキュリティサービスがメインであるものの、ネットワークやデータベースなども幅広く関わってくるため、範囲的には広い。問題文・選択肢の文章が長い。
  • ANS:ネットワークの専門知識が求められる。想定とずれた問題が多い印象かつ分野的に苦手な人が多いのかスペシャリティの中で最難関・プロフェッショナル並みに難しいと言われている。
  • DAS:データ分析の専門知識が求められる。AWSの知識にプラスして、データ分析の基礎知識が必要となる。個人的には最難関だった。
  • MLS:機械学習の専門知識が求められる。AWSの知識にプラスして、機械学習の基礎知識が必要となる。試験自体は難しくなかったが機械学習基礎の勉強がつまらなくてつらかった。
  • PAS:SAP on AWSと言うだけあって、SAPの知識が必要なちょっと特殊な試験な印象がある。ちなみにSAPとはSAP社が提供しているERP製品のこと(AWSプロフェッショナル資格のSAPとは別物)。一番対策しづらかった。

スペシャリティ資格のどれが一番有用とかは特にないと思います。

それぞれ必要となる分野の資格を持っていることで、AWS認定と言うこともあり一定の評価はされると思います。
ただし、PASは異色であり、全資格取得を目指す人以外は取得する必要はないと思います。

アソシエイト資格をまだ持っていないのであれば、そちらを優先して取得することをおすすめします。
理由としては、AWSの全般的な知識が問われて汎用性が高いためです。

AWS PASを取得するメリット

AWS PASを取得するメリット
  • AWSはクラウドサービスの中でトップシェアであり、様々な場面で知識が有用である。
  • AWSを扱う実務において、活用できる知識が得られる。
  • 知名度が高く、転職に有利である。(実務未経験でも就職できる可能性あり)

転職時に有効活用できる資格や資格が役に立つ分野があると思いますが、インフラエンジニア/クラウドエンジニアでは、資格が有用でありAWS認定資格の取得はとても有効です。

理由として、インフラエンジニア/クラウドエンジニアはポートフォリオ(成果物)を準備することが難しく、準備している人も少ないため、スキルの有無を判断するために、資格は大きな判断材料になるためです。

逆に、Webエンジニアやアプリ開発等への転職時には、ポートフォリオがあることが当たり前のため、資格はあまり意味がないと思います。

合格後に思う最高効率の勉強方法・おすすめの参考書

合格後に思う最高効率の勉強方法

合格後に思う最高効率の勉強方法
  1. AWS Skill Builderの[SAP on AWS (Technical)]で試験範囲を確認しつつ学習する。
  2. PAS対策のYoutube動画で試験に向けた学習をする。

おすすめの学習サイト・動画

AWS Skill BuilderのSAP on AWS (Technical)

AWS公式が提供しているAWS Skill Builderの[SAP on AWS (Technical)]で、試験範囲を確認しつつ学習します。

内容自体は浅めですが、試験範囲の確認や試験に絡んでくるサービスについて理解することができます。

PAS対策のYoutube動画

YoutubeにPAS対策の動画を上げられていて、SAPに関する知識を含めて、試験に出そうなところや試験に向けた知識を取得できます。

あまり他のブログでは紹介されておらず、再生数も多くないですが個人的には役に立ちました。

私が勉強していたときのメモの抜粋版

※おそらく大丈夫だと思いますが、間違えている可能性もなくはないため、技術的正確さは保証しません。

  • SAPのDB系
    • SAP HANA、SAP BW/4HANA、AnyDB、SAP ASE
    • SAP HANA動的階層化:SAP HANAメモリを拡張してアクセス頻度の低いウォームデータを管理
  • ERP製品+それに紐づくミドルウェア
    • SAP S/4HANA、SAP ERP、SAP ECC、SAP Business Suite、SAP Basis、SAP Netweaver
  • インスタンス
    • ASCS(ABAP Central Sevices)、PAS(Primary Application Server)、AAS(Additional Application Server)
  • 同機種システムコピーと異機種システムコピーの違い・どんな時に使うか、使うときのサービス
  • オーバーレイIPアドレスによる冗長化
  • ストレージ周り
    • EBSについて、Oracleの場合はgp3で、バックアップ/アーカイブはst1を使うことが多い
    • スループットが重要なため、DBデータファイルやログファイルはEFSを使わない

まとめ

AWS PASについて
  • AWSの中で、SAP社が提供しているERP製品をAWS上に構築・移行・運用するスキルを認定する資格である。
  • AWS+SAPを扱う実務においての知識が得られる。
  • AWS認定は知名度が高く、クラウドエンジニアにおいて転職に有利である。
  • PASに関しては、12冠を目指す方やAWS+SAPを実務で使う方以外はあまり有用ではないかも。
合格後に思う最高効率の勉強方法
  1. AWS Skill Builderの[SAP on AWS (Technical)]で試験範囲を確認しつつ学習する。
  2. PAS対策のYoutube動画で試験に向けた学習をする。

AWS SAAやSOAなどのアソシエイト資格をまだ取得していない方は、以下の記事をご覧ください。

今回はAWS PASについて記載しましたが、いかがだったでしょうか?
記事に対する感想や記事のリクエストについては、プロフィールの連絡先からいただけると幸いです。

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