【高効率】ネットワークスペシャリスト試験の効率的な勉強法とおすすめの参考書

本記事は、ネットワークスペシャリスト（ネスぺ）試験の合格体験記であり、おすすめの勉強方法と参考書を紹介します。私は特にネットワークの知識には自信があり、試験の詳細を理解した上で記載しているため、勉強方法も再現性があると考えております。

ネットワークスペシャリストとは何か

ネットワークスペシャリスト（ネスぺ）は、IPAが主催する国家資格試験である情報処理技術者試験の中の最高ランクの高度な知識・技能が求められる資格です。

知名度が高く、ネットワークの深い知識を持っていることを証明するのに、非常に良い資格です。

分野が違うため正確には図れませんが、ネットワークスペシャリスト試験は、情報処理技術者試験の高度試験の中でも、一番知識量が求められる試験だと思います。
知識量が求められる分、勉強した分だけ合格率が上がると考えております。

インフラエンジニアになるために必要な知識、ネットワーク関連のスキルであるクラウドのAWS認定資格については、以下をご覧ください。

ネットワークスペシャリストの試験内容

以下に試験内容を記載します。
実際に受験する場合は、IPAのHPから最新情報をご確認ください。

ネットワークスペシャリストは午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱの全てで60点以上を取ることで合格となります。
午前Ⅰは、応用情報技術者の合格や他の高度試験で午前Ⅰ合格をした後、2年間は免除となります。

難易度については、はっきり言って結構難しいです。
ネットワークは技術の移り変わりが早く、かつ本試験では深い知識が求められるため、簡単には合格できないと思います。

勉強期間について、元の知識によって大きく変わる試験ではありますが、応用情報を持っている実務未経験者の場合は2～3か月程度あれば合格できる可能性があると思います。

ネットワークスペシャリストを取得するメリット

ネットワーク機器の設定等を行う業務に携わる方でも有用な資格ですが、ルータ設定のコマンド等に関しては問われないため、コマンド等の知識証明としては各種ベンダ資格（CCNA等）を取得した方が良いかもしれません。

転職時に資格が役に立つ分野があると思いますが、インフラエンジニア/クラウドエンジニアでは、資格が有用でありネットワークスペシャリストの取得はとても有効です。

理由として、インフラエンジニア/クラウドエンジニアはポートフォリオ（成果物）を準備することが難しく、準備している人も少ないため、スキルの有無を判断するために、資格は大きな判断材料になるためです。

逆に、Webエンジニアやアプリ開発等のサーバサイドやバックエンドへの転職時には、ポートフォリオがあることが当たり前のため、資格はあまり意味がないと思います。

合格者の私が勧める最高効率の勉強方法・おすすめの参考書

合格後に思う最高効率の勉強方法

①ネットワークスペシャリストの試験範囲の知識を流し見する

まずは、ざっと参考書を読むことで、ネットワークスペシャリストの試験範囲で必要な知識を簡単に理解します。
初見で全部覚えれるわけもないと思いますが、問題を解きつつ知識補完していく方が良いので、全部が理解できなくても1,2周読んだら次のステップに進むことをおすすめします。

徹底攻略 ネットワークスペシャリスト教科書

個人的には「徹底攻略 ネットワークスペシャリスト教科書」がおすすめです。

基本情報技術者でも応用情報技術者でもこのシリーズの参考書を使っていましたが、情報の網羅度が一番高い参考書だと思います。

情報処理教科書 ネットワークスペシャリスト

その他で評価が高く人気があるのは、「情報処理教科書 ネットワークスペシャリスト」です。

Amazonでの評価も高く人気がありました。
１つ目と比較して情報の網羅度も変わらないと思うので、読みやすい方を選べば良いと思います。

②ネットワークの知識を補完する

次に、ネットワークの基礎知識で曖昧な理解の部分を補完していきます。
①の参考書ではネットワークスペシャリストの試験範囲をある程度網羅している代わりに、各用語や仕組みの詳細な理解まではできないと思うので、ここで曖昧な部分を確かな知識に変えていきます。

マスタリングTCP/IP―入門編―

ネットワークの詳細な理解と言えば、「マスタリングTCP/IP―入門編―」が鉄板です。

ネットワーク関連の業務に携わる人やネットワークに興味がある人ならまず読んだことがあると言えるほど、有名で良い本です。私も持っていてたまに見返したりすることもあります。

辞書代わりに利用するのも良いと思います。

③午後試験対策に特化した知識を取得する

次に、午後試験対策に特化した知識を取得していきます。

以下の参考書では過去に午後試験にて出た問題から必要な知識が説明されています。
最初は難しいと思いますが、この参考書を完全理解することが合格への最短距離だと思います。

左門至峰の出るとこネスペ教科書 最短距離で合格できるネットワークスペシャリスト

2023年12月15日に発売された最新のネスぺ対策本です。

これが後で紹介するネスぺの基礎力の改訂版として出された参考書です。
私は改定前のものを使用していたため、実際には使用していませんが新しい方が良いと思います。

[左門式ネスペ塾]手を動かして理解する ネスペ「ワークブック」

2022年8月8日に発売されたネスぺ対策本です。

ネスぺの午後問題が解けるレベルでの詳細な知識について、アウトプットを重視して構成されています。
短い文での問題形式で、ネットーワークのそれぞれの仕組みを詳細に理解できます。

過去問をベースにした演習問題もあり、午後問題に近い形での演習もできます。

ネスペの基礎力 -プラス20点の午後対策

こちらが改定前のネスぺの基礎力です。
私はこの本がボロボロになるまで読み込み合格することができました。

④(午後試験対策)過去問を解いて、解説を理解する

次は、いよいよ午後試験対策として午後試験の過去問を解いていきます。
最初は全然解けないと思いますが、解いてみてわからなかった箇所を調べて理解を深めていきます。

ネットワークスペシャリストは、他のIPAの試験と比較して過去問で傾向を読むのが難しい試験だと思います。
ネットワークは技術の移り変わりが早く、最新技術を取り入れた問題が出たり、範囲が広く深い知識が問われるため、傾向が読みにくいです。

そのため、過去問を4,5周するぐらいなら、2,3周して記述問題の答え方を理解できれば、後は知識を入れていく方が良いと思います。

左門至峰のネスぺ過去問解説シリーズ

午後試験の問題は、IPAのHPで無料で手に入りますが、解説がないと理解が難しいです。
そのため、よほどネットワークに精通している方でなければ過去問の解説本を買った方が絶対に良いと思います。

その中でも、ネットワークスペシャリストを受ける人なら9割以上使っているであろう以下は、解説がすごく細かく、答えに至るまでの思考も学ぶことができます。
1冊で1年分なのでお金はかかりますが、合格したいなら買うべきだと思います。

R2がないのはコロナの影響で春季試験がなくなり、秋季試験にずれたためです。
（ネットワークスペシャリストは現在は春季試験での実施ですが、R1以前は秋季試験での実施でした。）

ネットワークスペシャリスト「専門知識+午後問題」の重点対策 (重点対策シリーズ)

1つ目の「左門至峰のネスぺ過去問解説シリーズ」を何冊も買うのが嫌な方、お金をあまりかけたくない方は、以下が良いです。

④(午前試験対策)過去問を解いて、内容を理解する/解答を覚える

IPAの試験をやってきた人なら知っていると思いますが、午前試験に関しては過去問からの出題が非常に高いです。
ネットワークスペシャリストも同様で、基本的に50%以上は過去問の使いまわしです。

過去問道場

午前試験の演習は、「ネットワークスペシャリスト 過去問道場」がおすすめです。
受験する人の大半（90%以上と言っても過言ではない）がこれを使用していると思います。

無料で使えて、スマホでも手軽に演習出来て、使いやすくておすすめです。

ちなみに、午前Ⅰ試験の免除がない方は、こちら「応用情報技術者 過去問道場」で対策してください。

必要な勉強時間

勉強時間は受験勉強やどの資格においても気にする方が多いのですが、特に何時間とかはないです。
人によって元々の知識・得意な分野・暗記の得意不得意などがあるため、明確な時間はわかりようがないです。

強いて言うならば、過去問題が初見で75%以上できるまでの時間で考えていただければ良いと思います。

勉強において、時間よりもゴールを意識した方が勉強効率も高くて良いと思います。

まとめ

今回はネットワークスペシャリスト試験について記載しましたが、いかがだったでしょうか？
記事に対する感想や記事のリクエストについては、お問い合わせからいただけると幸いです。

インフラエンジニアになるために必要な知識、ネットワーク関連のスキルであるクラウドのAWS認定資格については、以下をご覧ください。